骨粗しょう症
寝たきりの原因になるので注意が必要
骨がスカスカになる症状です。骨は常に作り替えられており、骨が作られる量よりも壊される量が多くなってしまうと骨粗しょう症になります。また、閉経以降の女性に多発するのは、女性ホルモンには骨を保つ働きがあるためです
●症状
- 腰や背中に痛みやだるさを感じます。とくに起床時や寝返りをしたとき、同じ姿勢を続けたときに痛みやだるさに気がつきます。
- 程度が進むと骨折しやすくなります。
- 1) 背中から腰の骨<主に第11胸椎(きょうつい)、第12胸椎、第1腰椎>の圧迫骨折:何かの拍子に背骨がつぶれ、ひどく痛みます。背中が曲がる、身長が低くなる、おなかが圧迫されて張るなどの影響があります。
- 2) 手首や肩の骨や大腿骨(だいたいこつ)の骨折:転倒したときに簡単に骨折します。とくに大腿骨の骨折は寝たきりの原因になるので注意が必要です。
●原因
- 加齢:骨を壊す働きが骨を作る働きよりも強くなります。
- 閉経:骨を守る女性ホルモンが減少します。
- 運動不足:骨のカルシウムは運動によって定着するため、運動不足になると骨粗しょう症を招きます。
- 食事のバランス:骨の材料となるタンパク質、カルシウム、マグネシウム、カルシウムを骨に吸収させるビタミンDなどが不足すると、骨が作られにくくなります。
●治療
- 痛みに対しては消炎鎮痛薬やコルセットを使います。
- 食事で摂るカルシウムやマグネシウム、タンパク質、ビタミンDを増やすほか、カルシウム剤、ビタミンD剤、ホルモン剤、骨を壊す細胞の働きを弱める薬などを飲みます。
- 骨粗しょう症の程度に応じて、適度な運動をします。転倒の危険がないように注意が必要です。
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